2009年 02月 19日
スコラ・カントルム音楽院について
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時々仕事を頂いている、
スコラ・カントルム音楽院(パリ5区)。
私の母校でもあります。

(この写真。前も使ったような…)


先週、ちょっと興味深い事があったので書いてみようと思います。


私はパリの2大私立音楽院、
エコール・ノルマル音楽院(パリ17区)もスコラ・カントルム音楽院(パリ5区)も知っていますが
私が感じる2つの学校の一番大きな違いは、校風でしょうか。
特に、学長と生徒の関係が大きく違うように感じます。
エコールノルマルでは、学長と生徒が交流を持つ機会はほぼない、と言えますが、
スコラカントルムの学長はよく、生徒と直接対面する機会を持ちます。


例えば。

先週、アシスタントをしているピアノクラスに、学長が直々に現れました。
知らされてはいたけれどいつ行われるかハッキリしていなかった「テクニック」のコントロール試験。
音階、アルペジオ、エチュードなどをほぼ抜き打ち状態で、学長の前で弾かされます。
しっかり準備の出来ていない生徒は、ボロ出しの連続で良い所なし状態になりますが
普段からきちんと出来ている生徒は、何の問題もない、というわけです。
これは、厳しい。

試験が済むと、どこが悪いか、問題点はなにか、学長から直々に言葉をもらえます。
時には学長自ら、ピアノを弾いてくれる事もあり。かなりの腕前!
(これには私もビックリ、学長がピアノが弾けたとは知りませんでした!指揮者のキャリアがあるとは聞いた事はあったけど…)

何故、音階やアルペジオのテクニックを取得しなければいけないのか。
なぜ、エチュード(注:わかりにくい方へ…技巧重視の練習曲のことです)を練習しなけれないけないのか。
嫌なのは分かるが、避けて通れない理由は何か。
これらは普段、クラスでも口をすっぱくして生徒に言い聞かせている事でもありますが、
学長から直接説明されると、説得力が違うでしょうね。

生徒への助言が終わると今度は、私にも…。
どのように指導するべきか、音楽の大前提とは何か、
わかりやすく、しかし厳しく教えるにはどうするべきか。などなど。
話し合いの機会を持ちました。


抜き打ち試験で自分の甘さなどを痛感した生徒たちは
気を引き締め、6月の年末実技試験にむけて気持ちを切り替える機会になり、
教師陣にとっても、しっかりせんと!!と思う機会にもなります。

厳しいけど、暖かい教育だと思いませんか?
そんな、素敵な?(笑)学長の名前は、ミシェル・デニス氏 Michel DENIS。
いつも忙しく、つかまえるのが大変な多忙な人です。
話をしても、ちゃんと通じてんのかな?と思うような時もあるんですが
意外な時にちゃんと反応があって、あ~あの時の話はちゃんと聞いてくれてたんだ、なんて事もあったり。
つかみどころはないけど、情熱的で純粋な人だと、私は思います。


スコラ・カントルム音楽院には日本からの留学生も多いです。
参考のために、音楽院で学ぶ事が出来る学科をざっと紹介しておきますね。

器楽科…ピアノ、オルガンなど
弦楽器科…ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ギター、マンドリンなど
声楽科…独唱、オペラ、ポップスなど
管・打楽器科…フルート、ピッコロ、オーボエ、クラリネット、サクソフォン、マリンバ、ドラムなど

その他

「伴奏科」「ソルフェージュ科」「アナリーゼ」「合唱」「対位法」「オーケストラ科」など。
これらはメインの楽器の他にオプションで、選択する生徒が多いようです。

「ダンス科」もあり。クラシック、モダン、ジャズダンスなど。

学校のホールにパイプオルガンがあるので、「オルガン科」があるのも
この学校の特徴と言えるでしょう。

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by moncheminparis | 2009-02-19 02:12 | ピアノ piano


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