2010年 04月 11日
4月9日:ハイドシェックマスタークラス ドビュッシー前奏曲集第2集より
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*4月9日(金) スコラカントルム音楽院にてハイドシェックマスタークラスが開催されました*


<プログラム>
ヒースの茂る荒れ地 "Bruyeres"
風変わりなラヴィーヌ将軍 "General Lavine-eccentric"
月の光がふりそそぐテラス "La terrasse des audiences du clair de lune"
オンディーヌ "Ondine"





ドビュッシーの作品。
美しく、透明感あって、漂う感じがまさにフランス!って感じで
ポエティックでキレイだから大好き!という人は多いと思います。
是非好きであってほしい、私もそうですから。



しかーし。
弾く側は、楽譜に潜む数々の罠に悪戦苦闘。
さらに、罠だと簡単には気づかせない、もしくはあからさま過ぎて手に負えない…辺りが
ドビュッシーの「悪っ子いたずらっ子」的な性格を想像させます。

楽譜に書いてあることは、全てではない、みたいな。


前奏曲集は、第1集と第2集がありますが、全曲タイトルがありません。
と言うか、曲の最後に括弧でそ~っと『こんなイメージでいかが?』と書いてあるように、私は思えます。
プログラムなどに載せる際は、一応タイトルとして表記しますが、実際は楽譜上で見るとタイトルではない。


タイトルなようで、タイトルじゃない?
楽譜に書いてある事は全てでは無い?



なんてとらえどころがないんでしょう!



そんなドビュッシーを、作品として演奏するためのアプローチが
ハイドシェックのマスタークラスによって、解き明かされてゆきます。

楽譜に書かれた強弱記号、それはニュアンス、と言うか色…とても個人的な…透明感を求めて…
自分の中から引き出すんだ…探して探して…。
そして、構成をつかむ。見えないようでちゃんと輪郭があるんだという発見。
キレイキレイだけでは済まされない、時々潜む恐ろしさ、皮肉、狂気…
それから、フランス文化。エスプリ。

ペダルが…タッチが…高音域だけ出してもダメだよ…
呼吸を入れて…ここはまっすぐ…遅すぎない…急がないで!…
指使い…隣り合った音をキレイに響かせるように…



それらの、様々な細かなアドヴァイスの横を、
ドビュッシーの世界が、さらに遠くすり抜けて行く様な、不思議な感覚を覚えました。

「それだけが、すべてじゃないよ」と。


ハイドシェックが演奏するドビュッシーは
説明するハイドシェックの言葉の何倍も、真実で圧倒的で…驚きに満ちていて。
音が消えちゃうのがもったいない!みたいな。




マスタークラスはまだ続きあり。
16日にも行われます。




**ブログ内ハイドシェック情報**
ハイドシェック来日ツアー2008
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ハイドシェック au Japon
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by moncheminparis | 2010-04-11 20:48 | ハイドシェック en France


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