2011年 05月 24日
共同親権は良いか悪いか
なーんていきなりタイトルは迫力ありますが、私にそんな難しい話はかけません(笑)。
が、最近話題になっているハーグ条約に関連して
日本では耳慣れない「共同親権」を肌で体験しているのでちょっと書いてみようと思います。

共同親権を話し合うという事はその前に残念ながら「離婚」という事実がある事が大半ですが
このフランス、今ではなんとカップルの約半数が(パリ地方)離婚するというデータもあり
あのご家庭は離婚されてね…ひそひそ と言うよりも、あらーそれは残念ね苦労したわね!
と、割と呆気らかん!みたいなパターンが多いです(人によります、事情にもよります)。
離婚の1度や2度、なんのそのと逞しく恋愛を続けるフランス人多し。

私の知人関係でも、自分が離婚したり親が離婚したり、そういう人はとっても多い。
実はパートナーであるニコラの両親も離婚しています。
ここでそんな話を赤裸々に語るのはどうかと思う自分もいるんですが
何せニコラの両親が私に赤裸々に語るのですから、ここはきっとブログで公開してもいいのだと思います(笑)。

ニコラの両親は彼が5歳のときに離婚しました。
若気のいたりで、ニコパパの浮気が原因です(ちなみに情報源はニコママ本人です。。)
その後ニコママは新しいパートナーと長年連れ添いましたが籍は入れないまま。
新しいパートナーは実質、ニコラの育ての親となりました。いわゆる義理の父。
ニコパパも新たな出会いの後、2度目の結婚をしました。
原因が原因ですので、憎しみあって日本ならばきっと「母親」が親権をとり、父親は養育費だけ払うパターンでしょうが
ここフランスは「共同親権」という権利がありますので、
ニコラは大人になるまで両親の間を自由に行ったり来たりしながら過ごしました。
もちろん、こういう話は離婚裁判にて話し合われ、決まりごとをきちんと決めて行われます。

ヴァカンスは、今回はママと、次はパパと、とか。週末は交互にママ、パパ。
(パパさんは後に南仏に引越したので、パリ-南仏間を行ったり来たり。ママさんはイタリア人でそちらに本拠地があるので、イタリアでのバカンスもあり)
ちなみにパパさんと過ごす場合には新しいパートナーがいますので、もちろんその女性も一緒に過ごすのです。
ちょっとした義理の母、という感じでしょうか。

さらに、ちょっと驚きなのは、時々みんな一緒に会う!ママ、パパ、義理のパパ、そしてニコラ。
ちなみに、本パパと義理パパは大変仲が良く、私もそのメンバーに混ざって一緒に食事したことがあります。
日本人的視線で見ればそれはとーって不思議光景でしたが、みんなとても自然なので違和感なし。

そういう席では赤裸々発言が頻繁に飛び出し
「ニコラは俺のようになるなよ、ハルミを大事にしろよ」(本パパ浮気経験者は語る)
「ニコラは何で俺が教育したのに自分に似ず、結局はアラン(本パパ)に似てるんだ?」(義理パパ)
「相変わらず女性の知人が多くご盛んね」(ニコママ→本パパへのコメント)

とか、本人のいる前でみな言いたい放題しています。
ニコラ大丈夫なのかとそーっと見ると、本人はさすがに少々居心地は悪そうではありますが
もう済んだことだからと、一緒に笑っています。。

「息子は自分と違って誠実だから大丈夫だよ」と本パパからそっと言われた事もあります。
言われた私、笑うより他に、何が出来る!


さらに、もっと驚きなのは
本パパは今でも、ニコママの実家に割りと普通に顔を出す!と言うこと。
パリに出て来た際は、ニコママには必ず会いますし、機会あれば実家にも。
さすがに、ニコママの両親は、本パパを良くは思っていませんが
ニコラのパパなので、と言うことで、来るならどうぞ、というスタンスです。。


と言うわけで、離婚が多い国ではありますが
一度結婚し子供を授かった以上は、ずっと一生縁が続いていく という意識はとても強いように思います。
ニコラの家庭が特別とは思いません、まぁ家庭それぞれでしょうけども。
ちなみに、そうして育ったニコラには、離婚トラウマが少ないように周りには写っていますが
本人によれば、それは周りの勝手であり、やはり相当苦しんだと告白された事があります。


そんな感じが日常な離婚事情なので、日本の常識とはちょっと違います。

最近ここ数年でしょうか、日本人女性による子供の連れ去り、が問題になっていました。
離婚した際に、一方的に母親が子供を母国へ連れて行ってしまう、これは誘拐行為と同じだとみなされます。
苦しい事情があっての離婚であり、中にはDVなど深刻な問題を抱えての苦渋の判断でもあるでしょうが
共同親権が基本の欧州では、片親が一方的に、しかも子供の意見も聞かず、判断することは異状です。

そこで現在、日本政府はハーグ条約に加盟しようとしています。
国際結婚におけるこのような問題を国際的価値観で解決する。
国際的な子の奪取の民事面に関する条約 Wikipedia
今までは日本に連れ去られてしまったら、交渉手段なく一方通行だったのを改善するため、と言えると思います。

共同親権という考え方のほかに
問題あればとにかく話し合う、臭い物に蓋はしない、という欧州ならではのメンタル性も考慮した方がいいでしょう。
さらに、日常的に難しいことは専門家に任せる、のが基本な欧州。ですから裁判などを通じ、第3者を介す。


私は日本にはなかなか難しく、デリケートな話題だなと思っています。
大体、ニコラのような人生、日本では受け入れられるでしょうか。
何度話しても、私の母にはさっぱり???な価値観なようですし
私もこうして目の前で見せられても、まだ時々「あれれ?」と思うこともあります。
でも、そんな中上手に育った感のあるニコラを見ていると、納得する自分もいますが。

ちなみに
離婚を上手に乗り越えられない、不幸で大変な思いをしているフランス人もやはりいますので
私の書いた記事は、一家庭の事情であり、重ね重ね書きますが個々の事情ですので
フランスは、とか、フランス人は、などと一括りにはしたくないと思っています。



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by moncheminparis | 2011-05-24 12:46 | 日々のこと… d'habitude


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