2011年 11月 02日
ハイドシェックのマスタークラス「La Marseillaise」
10月初旬から数回に分けて、
ハイドシェックのマスタークラスがパリのスコラカントルム音楽院にて行われました

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テーマは自作曲の「ラ・マルセイエーズ変奏曲」。
ファンの方ならもうお馴染みの、
フランス国歌ラ・マルセイエーズを色々な作曲家風にアレンジしたパラフレーズ。

私も4曲、参加しました。ラフマニノフ風、グリーグ風、フォーレ風、ドビュッシー風。
「え?あれってちゃんと楽譜になってるの?」と思われる方。
ハイ、なってます(笑)。ネットで購入するならこちら→


この曲を聴き、そして弾いて色々と研究しますと
ハイドシェックという人の演奏の核、が見えるような気がします。
上質なタピスリーを思わせるのです…縦糸横糸の絡み合いが光と影を生み出すような。
(ハイドシェックは実際に、自分でタピスリーを織って自宅の壁や椅子などを飾っています)

ハイドシェックは常に、演奏する際一番気をつけるべきは「間」だと言います。
それは、音同士の間であり、響きあう音色の間であり、休符やリズムの間でもあり
リズムが、テンポが変化するその間であり、様々な意味を含みます。
間を生かすには、その前後の構成をどう持っていくか、というアプローチはもちろん、
間と言ってもそれは、奥行きであったり、方向性であったり…色合いも様々。
それを、ピアノという楽器でいかに、最大限に表現するか、というのがハイドシェックの演奏ではないか。

本来「間」とは目に見えないものであるのに、
それをまるで、見えるように聞かせてしまう。
「間」は、人のそれぞれの心のひだに入り込み、問いかけるのですね。
それが、忘れがたい演奏となって心に残る。

なんでこの人はこんな風に弾けちゃうんだ?と思ったのが
レッスンを受けたい、という思いのきっかけでしたが、10年以上レッスンを受けるうちに分かった事は、
ハイドシェックは決して感覚のみでなく、かなり明確で論理的にピアノという楽器に立ち向かっている、ということ。
マルセイエーズ変奏曲は、まさにそのハイドシェックマジックに間近に触れる大チャンスなのです。
(楽譜はこまかーく、指定がしてあります。速度表示からニュアンス、指使いに至るまで!)

毎回、ハイドシェックのマスタークラスには、音楽関係者も多く集まるため
非常にいい感じの…緊張感、そして同時にみんな参加!という楽しい会になります。
レッスンの流れ、演奏の質が上がると同時に聴講側からも応援の拍手が入ったり。
個人的には、私が選んだ4曲の中ではフォーレ風が一番好きです。
ハイドシェックが亡きお父様にささげた、大切な1曲です。(フォーレが一番気に入りの作曲者だったため)


尚、マスタークラス終了後
もうすぐ始まる来日ツアーでも演奏される自作曲
*フランソワ・ヴィヨンの詩による「過ぎし日の令夫人たちのバラード」
*ミシェル・ベナールの詩による「砂丘」
*シュン・コヤマを偲ぶエレジー「身体は病み、顔は星に映す」

なども披露してくれました。
準備万端、元気一杯みたいです!


**ブログ内ハイドシェック情報**
ハイドシェック来日ツアー2011
ハイドシェック来日ツアー2009
ハイドシェック来日ツアー2008
ハイドシェック来日ツアー2007
ハイドシェック au Japon
ハイドシェック en France
ハイドシェックの録音


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by moncheminparis | 2011-11-02 16:35 | ハイドシェック en France


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