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2007年 12月 09日
ピアノレッスン
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昨日は急病の友人からヘルプがかかり、
とある音楽学校の代講レッスンに行ってきました。
子供から大人まで、いろんなレベルの生徒がいます。



使用する教材は、私も昔勉強してきた各国のメトードの他、
フランスにも良い教材が沢山あって、教える方も「なるほど~」と思ってしまう事もあります。

生徒たちはそれぞれいろんなクセがあって
なんでそうなっちゃうのか?何がしたいのか?
とそれぞれの生徒の思考回路を紐解いてヒントを与えながら勧めていくレッスンはとても面白い。

実は、私は日本人とフランス人の大きな違いを感じる事があります。
それは、フランス人の生徒って「数えられない」生徒が多い、という事。
これは日本人の生徒を教えていてもぶつかる問題で、
初歩の段階では「弾く事」と「数えること」が一緒に出きない生徒は数多くいるのですが。
でも、フランス人の「数えられない」率は本当に高いと私は感じます。

数えるというのは
2拍子の曲だったら「1,2,1,2」
3拍子だったら「1,2,3,1,2,3」
4拍子だったら「1,2,3,4,1,2,3,4」
という、音楽の大原則。

数えられない…というよりも…何といえばいいのだろう。
数えなければいけない、という気持ちが薄い、という感じ。
日本人の場合は「数えて弾けないとダメ」と言えば、「ハイ」と素直に聞いてもらえる所が
フランス人の場合は「数えてるもん」と反抗される(笑)こともあり。
い~や、数えてない、正確じゃない、とこっちも必死に応戦するのですが。

だいたい、先生に口答えするな!

この、数えられない症候群は、初歩の生徒だけじゃないところがまた不思議。
スラスラ~と弾けるのにいきなり「へ?」という感じで拍子が飛ぶ。
お休みは2泊分あるでしょ、と説明して
側で一緒に数えて弾きなおしさせると、「さっきもこう弾いたよ」と言う始末。
弾いてないからやり直ししてるんでしょ、とまた応戦。

数えられない理由はいくつかあると思うのです。
「指が自分の言う事を聞かないので数える余裕がない」
「何拍子の曲なのか、理解していない」
「ソルフェージュ(楽譜上の表記)をまだ飲み込んでいない」


どんな国籍の生徒だってこれらは同じ問題。
でも・・・
日本人は「数える」のは得意です。
最初は出来なくても出来るようになる率が高い。
不思議です。


ところで昨日教えたメンバーは以前も代講したことがあって、
1人、私の笑いのツボを押す生徒がいるので再会するのが楽しみでした。

彼は間違えると自分の名前を叫ぶんです。
「マルタ~ン!」って。。
それが、どうしても私には可笑しくて。。
彼は必死なので笑ってはいけないのだけど。
例えば日本人の生徒でいきなり「タケシ~」とか叫ばれたら、可笑しくないですか?
まぁ、これは習慣の違いというか
フランス人はミスをしたとき自分の名前を叫ぶ人もいるので、本当はちっとも可笑しくないのですが、
昨日のマルタン君の場合は、彼がもう充分な大人で(たぶん私とそう違わない)
「マルタ~ン!」と叫ぶ様子があまりにも子供っぽくて、それが私には可笑しかったのでした。

耳について、離れません。。



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by moncheminparis | 2007-12-09 13:41 | ピアノ piano


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