カテゴリ:ハイドシェック en France( 34 )

2007年 02月 05日
ハイドシェックマスタークラス 「フォーレのノクターン」
土曜日に引き続きとても良い天気だった昨日、日曜日。

パリ10区、L'Arcipel にてハイドシェックのマスタークラスが行われました。
テーマは「フォーレのノクターン」
フォーレは全部で13曲のノクターンを作曲していますが
昨日はそのうち、7番から13番までのマスタークラスでした。
 (マスタークラスとは→こちら参照)

レッスンへの参加者は4名。
私も参加し、11番を演奏しました。

ハイドシェックのフォーレはとても品格があって深い。
フォーレの作品は後期になればなるほど、精神性の高い作品が多く
深い読譜力と内面性を要求されます。
フォーレのノクターン集でディスク大賞を受賞した事もあるハイドシェック。
マスタークラスでは、彼のフォーレへの思い、作品への愛をしっかりと感じました。

私の事を個人的に知っている方もたくさんこのブログを読んで下さっているのでここに一言書きたいことがあります。

***小さなメッセージ。***
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by moncheminparis | 2007-02-05 15:30 | ハイドシェック en France
2007年 02月 03日
コンサートマナーについて & petit 節分
今日はハイドシェック夫妻の出演するコンサートがありました。
会場は、パリ5区、スコラカントルム La Schola Cantorum 内の Salle César Franck で
舞台バックにパイプオルガンがあり、それほど広くはないけれど雰囲気のある会場です。

会場はちょっと入りすぎなんじゃない、というくらいのぎゅうぎゅうの満員。
それほどの客入りを想像していなかったのか、慌てて補助席を出す始末。
開演前はそんなわけで、ちょっとバタバタしていました。

コンサートはそんな会場の進行の悪さが目立ったものの
ハイドシェックの魅力がたくさんの、バッハ作品に命を吹き込むような演奏でした。
特に良かったのは昨年日本公演でも演奏したハ短調の2台ピアノ協奏曲。
ご夫婦の息があんなにも合う事に改めて感動、というか素晴しいなと。

私の言いたい「息が合う」と言うのはテンポとかタイミングがどうの、という話ではなくて、
音色や音楽性も2人のアンサンブルが絶妙で、生き生きとしている、という意味です。

そのコツは何なのか。
終焉後の楽屋に夫妻を訪ねた時に分かった様に思いました。
ハイドシェックは「ターニャ(奥さま)の演奏、何て素敵だったんだ、彼女は本当に素晴しい」と奥さまを褒め、
ターニャさんは「あなたこそ、素晴しかったわ、私たちはいい演奏をしたわね」と褒めあう。

アーティスト同士、そしてピアニスト同士のカップルで
お互いの信念や目指す理想がぶつかり合ってときに難しい関係になる事も多い中
ハイドシェック夫妻は数々の人生のシーンを一緒に乗り越え、お互いを尊敬しあって
素晴しい夫婦関係を築いてきたのだな、と2人のやり取りを見て再認識しました。
美しい風景でした。

ところで。
話は少し変わるのですが。
コンサートで少し気になることがありました。
それは、最前列に子供を座らせるのは良い判断なのか、という事です。
両親はもしかしたら、この貴重な舞台を一番前で見せてあげたい、そう思うでしょうか。
でも、子供は普通、じっとしてられませんね。

私たち演奏家は、演奏に集中するため、日々最大の努力をします。
でも、どんなに努力しても本番で思わぬことが起きる事はほぼ毎回あります。
そんな中で多いトラブルが、1番前の席に座る方のマナー。
特に、子供は途中で飽きてしまったり、ごそごそしてしまったり。

子供に来て欲しくないのではないのです。
そのちょっとしたゴソゴソが、時に演奏家の集中を完全に壊し、大失敗に終わる事もある事を分かって欲しい。
1番前の席は演奏する時にに見えるのです。

演奏家は聴き手を、聴き手は演奏家を、お互いを思いやって一緒に舞台を作り上げる、
そんな気持ちを聴き手の方にお願いするのは演奏家のエゴでしょうか。

実は今夜もそんなアクシデントがありました。
聴いている方も、その子供の様子が気になって仕方が無い。
それでは素晴しいコンサートが台無しです。
注意を受けた子供に何の責任もない。
私は、その席に座らせた(しかも自分たちから離れた位置でした)両親に、問題があると思いました。


さて。

少々お疲れ気味で家に着いたらまだぎりぎり間に合う!何に??
節分!
はい。ニコラとプチ・節分をしましたよ、ちゃんと。
小さな鬼のお面もついている節分セットを日本より仕入れました♪
ちゃんとお豆も年の数だけ食べて…。
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by moncheminparis | 2007-02-03 23:30 | ハイドシェック en France
2007年 01月 29日
ハイドシェック夫妻出演のコンサートのお知らせ Le concert d'Eric et Tania Heidsieck
来る2月3日(土) パリ5区、スコラ・カントルム(La Shola Cantorum) にて
ハイドシェック夫妻が出演するコンサートが行われます。

そのチラシ↓


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プログラムは、J.S バッハ作品&バッハにちなんで作曲された曲、からなっています。

ハイドシェックは
*ヘ長調ピアノコンチェルト、ピアノソロ
*ハ短調の2台ピアノコンチェルト、奥様のターニャさんとの共演
*ヴァイオリン、フルート、ピアノのためのコンチェルト ピアノソロ
以上 3曲への出演となっています。

入場料は 学生:15ユーロ、 一般:25ユーロ

ご興味のある方は是非、お立ち寄り下さい。

★最近のハイドシェック
「年末に酷い風邪をひいて散々だったけど今は元気一杯。最近は3日に向けてリハが沢山入り、毎日忙しい!」
とのことでした…。

土曜日が楽しみです!


***********************************************
スコラ・カントルムは5区にそびえ立つパンテオン(Panthéon) ↓ からすぐです。
(パンテオン:著名な偉人さんたちのお墓)

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by moncheminparis | 2007-01-29 14:31 | ハイドシェック en France
2006年 11月 10日
ハイドシェックマスタークラス Msterclasse d'Eric Heidsieck
昨日パリ10区のコンセルヴァトワールにて
私の師匠、ハイドシェックによるマスタークラスがありました。
  
  *注:「マスタークラス」とは公開で行われるレッスンの事です。

10区のコンセルヴァトワールはなかなか意欲的な学校で
来月13日に同じ10区の教会にて
学校のオーケストラと校長より選抜された生徒による
モーツァルトピアノ協奏曲のコンサートを行うのだそうで
ハイドシェックはそのコンサートのために特別講師として
2日間、選抜された生徒をみっちり指導するためやって来たのでした。
日本で言う、集中講義、のようなニュアンスでしょうか。

そしてそのレッスンを広く公開し
みんなで勉強しようではないか、というのが
今回のマスタークラスの目的です。


        このように楽譜を見ながら
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         熱心に聞き入る聴講生の姿も。



さて、レッスンの模様。
 (ちょっと写真が暗いものもありますが)
写真についているコメントは
その時のハイドシェックのものになるべく忠実に書いたつもりです。


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「音色を変えるためには…こういうテクニックで…手首を上手く使うんだ。」
「ピアノという楽器の性質を良く知る事が大事。」
   


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「音楽を空間としてとらえることも大事だよ。」
「ただ楽譜に書いてある紙上の平坦なものとして捕らえないように…。」



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「モーツァルトを弾く時は左手がとても重要です…。」
「左手は右手以上に音楽を語るんだよ。」


ハイドシェックのレッスンは
まぁまぁいいんじゃない、という所では決して終わりません。

時に生徒を椅子から外して
自分で弾いて聞かせてくれたり…
時にこちらが演劇でも見ているような印象になるほど
大振りな動作と大きな声で舞台をめいっぱい使って説明したり…

プライヴェートと同じく
おしゃべりでユーモア溢れ、しかし厳しい彼の姿そのものです。

1ヵ月後のコンサートが成功しますように!
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by moncheminparis | 2006-11-10 12:40 | ハイドシェック en France