2018年 07月 12日
ハイドシェックの来日に先駆けて発売されたCD。 公演会場でも発売していたはずなので、入手された方も多いと思います。 (*まだの方のために、リンクを貼っておきますね)→Eric Heidsieck BACH-BEETHOVEN-BACH このCD内の曲目解説はハイドシェック自身のオリジナル文章で日本語翻訳は私が担当しました。 ハイドシェックらしい、おしゃべりな曲目解説。 本人らしさを最優先に、日本の皆様にハイドシェックの今をお伝えしたつもりです。 是非、文章を目にしながら演奏を聴いて下さい。 ハイドシェックの世界観をより身近に感じられるはずです。 レーベル会社様から私のフランスの自宅へ送って頂き、現物を手にしてちょっと感動。 演奏はベートーヴェンをバッハでサンドイッチした、BBBプログラムで構成されています。 ハイドシェックが何度も演奏とマスタークラスをした草津国際音楽アカデミーの実行委員長であった 遠山一行氏(音楽評論家)へのオマージュとして捧げられたCDでもあります。 私事ですが草津と言えば、、 もうすでにあちこちで書いたり話したりしているので詳しくは書きませんが、 私がハイドシェックに初めてレッスンをして頂いたのは草津国際音楽アカデミー、98年のことでした。 ハイドシェックが初めて草津にやって来た年です。 世の中にこのような人がいる事が衝撃、しかしそれでいて暖かな出会いでした。 レッスンで運命の稲妻に打たれた私は後先考えずまっすぐフランスに来てしまった訳です。 あれからもう20年。 遠山先生のお力が無ければ、実現しなかった出会いです。 お会いしたことは無いのですが、、、ここで心より感謝申し上げたいと思います。 私の人生は草津ですっかり変わりました。私の中ではエリック前、エリック後、と呼んでいます。 CDの翻訳を依頼されたとき、この20年が走馬灯のように駆け巡り、暖かな気持ちになりました。 機会を与えて下さったA様、ありがとうございました。 ****** さて、CDの内容です。 どこからどう聴いてもハイドシェックらしい音色、ペダリング、アナリーゼ。 こだわり抜いたハイドシェックの世界が時に濃ゆく、時に軽やかに広がります。82歳であんな可愛く弾けちゃうの!ふふ!みたいな瞬間もあるし。 でも、詳しくは、みなさまそれぞれのお耳にお任せした方が良いかもしれませんね。 パッケージにレーベル会社様のこだわりの部分があるので、ブログではそれをご紹介したいと思います。 CDに印刷された絵柄、 とても素敵だと思いませんか。 よく見ると、植物に囲まれた蝶々のような。 これ、実は、、、 ハイドシェック自作の壁画を使用したものなんです。 この色合い!タッチ! 実にのびのびとしていて、チャーミング。 ちなみにハイドシェックは 蝶々通りという可愛い名前の通りにお住まいでもあります。 ご自宅の入り口は他にも沢山の自作の壁画や愛らしい植物に囲まれていて ハイドシェックの大好きなブルターニュの海の壁画なんかもあります。 ようこそボクの家に! 40周年来日記念ツアーの際に ハイドシェック自宅録音の特別プレゼントCDがあったのを 覚えていらっしゃる方いるかな? 表紙に使用するために私が撮影したプライベート写真なのですが、 後に、とあるフランスのレーベルから発売されたCDに何故か転用され、 私もハイドシェックもビックリ腰を抜かしたという曰くつきの写真です。 綿入れの半纏着たマエストロ、、、、笑。。】 勝手に転用するなーーーー とここで、ちょっとつぶやいてみる。。 このプロフィールも 本人のこだわりがあります。 ハイドシェックのキャリアで重要な部分を占める 「全曲録音」について。 それから、日本に初来日するきっかけとなった 指揮者の渡邉暁雄さんについて。 現代曲レパートリーでも特に マルセル・ドラノワについて。 何故なら、この曲が今回の来日公演の共演者 マエストロ田部井剛さんとの出会いのきっかけだから。 など! 遠山慶子氏のエッセイ。 ハイドシェックのCDに私の名前。。。。 じーーーーーーーーーーーん。。。。 さ、長くなりました。 この辺でおしまいにします! **ブログ内ハイドシェック情報** ★ハイドシェック来日ツアー2018
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by moncheminparis
| 2018-07-12 01:55
| ハイドシェックの録音
2018年 07月 10日
ハイドシェックの来日50周年記念ツアーが幕を閉じました。 82歳にしてさらに驚くべき進化を遂げたハイドシェックの演奏が各地で多くの感動を呼んでいます。 今回のプログラム。円熟という言葉のみではとても表現しきれません。 実はとってもフレッシュで新しいハイドシェックなのです。 生まれ変わった、、、と書いても決して大げさではないと私は思います。 8月に82歳を迎えるハイドシェックは、長く生きた分多くのみなさんと同じようにやっぱり人生色々です。 いつも超絶好調で、ハッピーでいるわけでもありません。 辛いほう、悲しいほう、暗いほうに引き寄せられる事もあります。 しかし、振り返ってみたらどんな経験も素晴らしい宝物だ、と言い切るハイドシェックの勇士が、 あの美音となり、音楽となってみなさんのそれぞれの心の弦に触れプライベートな部分に共鳴し、感動を呼ぶ。 光と影、両方色々あってこそ、人生って素晴らしいんだよとハイドシェックが教えてくれる。 最高の人生賛歌ではありませんか? 私は残念ながら今回のツアー、自分の耳で聞いていませんが、 現地の優しく情熱的なハイドシェックサポーターのみなさまから どこよりも早い、超速報状態で(笑)毎回様子を教えていただいていました。 おかげさまで、パリでマエストロの吉報を待つ奥様のターニャさんが 安心した気持ちでこの2週間を過ごすことが出来て、私もホッとしています。ありがとうございました。 そして最後になりますが、このブログやSNSを通して沢山の方よりメッセージをいただきました。 数々の心優しく感動的なメッセージ、心から感謝申し上げます。 これからも沢山の方と楽しくつながり、感動を共有出来るよう 私も引き続き微力ながらお手伝い出来たらと思います。 このブログではハイドシェックの様々な情報をカテゴリー別にまとめてあります。 この記事の下、もしくはブログのサイド部分(PCで見る場合)でお時間ある時にでもまた読んで頂ければと思います。 **ブログ内ハイドシェック情報** ★ハイドシェック来日ツアー2018
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by moncheminparis
| 2018-07-10 20:50
| ハイドシェック来日ツアー2018
2018年 06月 26日
さて本日6月26日、エリック・ハイドシェックの来日公演が幕を開けます。 初日は、大阪。先日大きな地震があり影響が心配されましたが、無事に今日を迎えました。 公演詳細はこちらをどうぞ!↓ 来日に合わせ、22日に発売開始されたばかりの新譜CD情報はこちら↓ 最新録音盤! 巨匠が最後の到達点に選んだのはバッハ、82歳を迎える巨匠からのメッセージ ハイドシェック、バッハ~ベートーヴェン~バッハハイドシェックは1週間ほど前から日本入りして、時差調整もバッチリ。 昨日、一昨日と行われたオケとの初リハーサルも順調だと聞いています。 (遠くパリで心配するしかない私に現地情報をくださる友人の皆様に感謝!) また本人とも話をしましが、とにかく元気そして楽しそうー。 あんな良い声を聞くと、本当に嬉しくなります。 たくさんの方に82歳の今のハイドシェックを聴いていただきたい! 巨匠らしさと、フレッシュさを兼ね揃えた誰にもない唯一の世界。 きっときっと素敵な公演になることでしょう! 最後になりますが モーツァルトのアンダンテに潜む哀愁と陰影(WEBぶらあぼ)こちらの記事もお読みいただけるとさらに、公演への期待も膨らむのではと思います。 エリック、公演に向けて、トイトイトイ!! (フランスで使う成功のおまじないのセリフ) ...実はもうちょっとすごいおまじない言葉もありますがここではちょっとアレなので控えます。。。(笑) **ブログ内ハイドシェック情報** ★ハイドシェック来日ツアー2018
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by moncheminparis
| 2018-06-26 01:57
| ハイドシェック来日ツアー2018
2018年 05月 30日
今更書いてももうみんな知ってるハイドシェックの来日ですが、、、 (6月26日~7月8日) ちょっとだけ時間をさかのぼります。 去年の9月、そして今年の2月。 日本から指揮者の田部井剛さんがパリにいらっしゃいました。 奥が田部井さん 手前がハイドシェック 2人のマエストロ、2台ピアノでなにやら、ごにょごにょ。 そのごにょごにょが、今回の来日の核となります! メインプログラムであるモーツァルトのピアノ協奏曲数曲をパリのハイドシェック自宅にて2台ピアノでリハーサル。 ちなみに2月の時点ですでに、2人の息はぴったり過ぎるほどぴったり。 お互いを尊敬し合うミュージシャン達の粋な会話って感じでとっても素敵でした。 日本では、田部井さんが弾かれたピアノがオーケストラで演奏され、そこにハイドシェック節が重なるわけですね。 特に今回は、ピアノ協奏曲の2楽章のみをセレクト、という非常にコアな内容。 ハイドシェックの弾く緩叙楽章、、、マジックな音色がこれでもかと溢れる魔法の世界になることでしょう。 ところで。。。 ハイドシェックって、、、 自由奔放、気まぐれ、ちょっと変わってるピアニスト、 という肩書きを信じているみなさま。 ちょっと変わってる、、のはハイ、 その通りなのですが (彼より面白いヒトはあまりいないと思う) 自由奔放、気まぐれ、については この写真見てください。 びっちりと書き込まれたボロボロの楽譜。 今もまだなお、進化する楽譜です。 好き勝手やってるんじゃないです! たった一度でもいいから、真実を掴みたい。 そんな音楽への姿勢。 気まぐれなんかじゃ説明付きませんね。 *************************************** と、いうわけで、ハイドシェック。来日間近です。 詳細に関しては、私よりずっと対応の早かった をご参照いただきたいと思います。管理人の南部さん、ありがとうございました。 今回は大阪を初日に、前橋、東京、の3公演、+サントリーホールでの特別出演(7月7日)というスケジュール。 日本のみなさまに会えることを何より楽しみにしているハイドシェックです。 是非足をお運び下さい! **ブログ内ハイドシェック情報** ★ハイドシェック来日ツアー2018
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by moncheminparis
| 2018-05-30 19:00
| ハイドシェック来日ツアー2018
2018年 05月 29日
上の写真は、ハイドシェックの自宅で新譜の最終確認をしているところ。 日本からSAKURAレーベルの天沼さん、パリ郊外からPOLYMNIE社のデュランテルさん、 そしてハイドシェックと、、、、私。 と言うのも今回の録音、日本とフランスの両方での発売が決まっているのですが ハイドシェックの来日に合わせてまずは日本で先行発売。(6月中旬) それに伴い、CD内の曲目解説(ハイドシェックオリジナル)の全翻訳を担当しました。 日本のみなさまに、日本語で、ハイドシェックの面白解説をお届けします。 ただの解説、ではないですよ。面白解説です。ここ肝心。 ハイドシェックに出会い渡仏して今年で丸19年を迎えます。長い付き合いになってきました。 もちろん今でも師匠だと思っていますが、お互いにまぁ人生色々とありました(笑)、、、 今では家族のような、友達みたいな暖かい関係かな。 でも親しくても、私にはいつでも神々しい大きな存在。どんなに感謝しても足りない存在でもあります。 今回翻訳という形で録音に協力出来たこと、本当に光栄に思います。少し恩返しできたかな。 録音の内容については、上のリンクからタワーレコードのHPで確認してみて下さい。 ハイドシェックもうすぐ82歳。入魂の、バッハ&ベートーヴェンです。 もはや私のフランスの実家、ハイドシェック家。 奥様のテーブルコーディネート、さすがです。 **ブログ内ハイドシェック情報** ★ハイドシェック来日ツアー2018
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by moncheminparis
| 2018-05-29 00:03
| ハイドシェックの録音
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みなさまのご訪問に感謝。コメントは認証制です。現在ハイドシェック来日&新譜情報強化中。
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........................ *profile* 愛知県立芸術大学器楽科卒業後、渡仏。エコール・ノルマル音楽院入学。演奏ディプロム取得。その後スコラ・カントルム音楽院入学。同音楽院コンサートディプロムを審査員満場一致の一等賞で取得。サン・ノム・ラ・ブルテッシュ国際ピアノコンクール「フランツ・リスト賞」、U.F.A.Mコンクール室内楽部門第2位受賞。1998年以降エリック・ハイドシェック氏指導の下研鑽を積み、ソロ、室内楽、伴奏等で幅広く活躍、また後進の指導も力を入れ、2010年よりパリ郊外のコンセルヴァトワールにて教鞭を取る。 「ピアニスト鈴木晴美の部屋」 Comment elle joue? *** 音源UPしました♪ ................... *インタビュー掲載サイト* 音楽留学サイト And Vision (2007年1月) 最初はみんなゼロだった 前編&後半 (2008年12月) ................... *リンク Liens * ハイドシェック公認日本語サイト 「エリック・ハイドシェック通信」 ハイドシェック公式HP(仏語) Bienvenue sur le site officiel du pianiste Eric Heidsieck コンサートイマジンHP concert imagine 以前の記事
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