2009年 07月 13日
プチ・ヴァカンス
2泊3日で、友人の住むランスへ行ってきました。
パリーランス間は、TGVが開通したので何と45分。
シャンパン、コンサート、ショッピング、美術館と盛りだくさんな旅となりました。


今回は女子3人の気楽旅。
このメンバーはパリで出会った10年来の友人たち。
旅を忘れてつい話し込んでしまう。それがまた楽しかったりね。
普段はそれぞれ忙しく、なかなかゆっくり会えないものです。

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到着後、早速ランス中心街を散策。


まずは有名なランスの大聖堂。
フランス歴代王たちの戴冠式が行われた
由緒ある場所です。

写真はシャガールが手がけたステンドグラス。
シャガールの絵って、ステンドグラスにぴったりだなと。
彼の画風、透け感みたいなものが合うと思います。
天気によってこのブルー色の見え方も変わるのでしょうね。
この日はうす曇で優しい光。
ですがすでにブルーはかなりクッキリ!



ランスは現在、Les Flâneries Musicales de Reimsという音楽祭の真っ最中。
この日の夜は音楽祭の一環であるギターのコンサートで
スペイン~アルゼンチン~ブラジル音楽の夕べを堪能。
演奏したのは Gaelle Solal という女性のギタリスト、叙情的で幹の太い音楽でした。


翌日はメインイヴェント。
ランスと言えば…?

シャンパンとフジタでしょう!

シャンパンメーカーMUMMとフジタの親密な関係を示すように
カーヴとシャペルは非常に近くに位置していました。c0086674_20303551.jpg


まずはMUMMのカーヴ見学。
ここが一番おススメとの友人。
見ごたえある内容でした。

その規模ももちろんですが
作業の内容が…ほぼ手作業という緻密な仕事。
ゆっくり丁寧に作られていくMUMMのシャンパン。
自然のものだから、毎年味も違うはずの葡萄から
MUMMの味を守っていく…
それらを人間の五感で守っているメゾン。尊敬!


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瓶詰めの後わずかに残る不純物が
瓶の頭部に残るように
これまた手作業で時間をかけ瓶を回していく工程。

瓶の底には、回す角度がわかるようにそれぞれ白い印が付いていました。
角度が少しずつ傾いていき、不純物が集まった時点で
圧をかけて素早く取り除くそうです。


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カーヴ見学の後はお楽しみのシャンパン試飲。
まさに職人のシャンパンと言えるMUMMの味は
「静かなる情熱」(カッコつけすぎ…でもそう感じたんだもん!)。
澄んでいるのに奥深い味なんです。

*Brut(辛口)…<コルドン・ルージュと呼ばれる>
*demi sec(中甘) の両方を試飲しました。

お酒好きの私は辛口、
普段少々お酒が苦手な他の2人は中甘を気に入りました。
最終的にはBrutを購入した私ですが、両方買ってくれば良かったかなぁ。。。
とにかく両方とも素晴しいシャンパンでした。



MUMMカーヴ見学の後はフジタ礼拝堂へ。
フジタの洗礼親である当時のMUMM社長、ルネ・ラルーが建設に大きな援助をしたチャペルです。
その設計と内装全ての装飾を手がけたフジタ。
ひっそりと佇む意空間…ビックリするほど小さなそのチャペルはフジタの世界に溢れていました。

あまり下調べをせず行ったので、見落としたポイントが沢山あるようですが
純粋に「感動」するには、私は下調べはしない方が好きなのでまた次回に楽しみを残しつつ。

一番惹かれたのはこのフレスコ画「7つの大罪」(sept péchés capitaux) c0086674_2102817.jpg

傲慢(l'orgueil)
嫉妬(l'envie)
暴食(la gourmandise)
色欲(la luxure)
怠惰(la paresse)
貪欲(l'avarice)
憤怒(la colère)


の、7つの罪。
独特の顔つきがなかなか怖いです。

こういう作風って、きっとフジタの生きた時代
日本ではあまり受け入れられなかったのではないかしら?
と思ったりしました。
日本はキレイな物が好きでしょう。
フジタの作風はもっとえぐい、と言うか。
だからこそ、フジタはフランスに骨を埋めたんでしょうね。
フジタの遺骨はこの礼拝堂に納められています。



盛りだくさんだったランス。
パリから少し足を伸ばせば行く事が出来るので、おススメです。
3日間ずっと案内してくれた友人に感謝!ありがとうね!

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by moncheminparis | 2009-07-13 14:05 | 旅 voyage | Comments(5)
Commented by EYASUKO at 2009-07-16 00:32 x
こんばんは♪
2001年にわたしたち夫婦がランスを訪れたのとまったく同じコースです。時期も同じなので、懐かしさがこみ上げてきました。
Foujitaは、日本でも人気が高い画家ですが、離日したいきさつから奥様が日本での作品展を拒んできたため、近年まで大規模な回顧展が開かれませんでした。昨年行なわれたFoujita展ではエペルネーにあるアトリエまで公開され、その静かなたたずまいに感動したものです。確執も解け、Fiujitaの画業を後世に託された君代夫人も本年亡くなりました。シャペル・フジタの入り口で二人で睦まじく語り合う写真が残されています。
また再訪したい場所です。
Commented by chachat at 2009-07-17 22:19 x
★EYASUKOさん
エペルネーにアトリエがあるのですか!
それはまた、是非訪れてみたいです。
私は日本との確執…の経緯は知らずにいたのですが
フジタ、という名前を日本ではわりと最近になるまで耳にしなかったような気がするので
EYASUKOさんのコメントでなるほどと思いました。
(パリに来てから、フジタの名前をよく聞くようになったのです)

ところでフジタはフランス語でもちゃんと発音できるように
つづりがFoujitaなんですよね。
Fujita だとフュジタ…みたいになってしまいます(笑)。
Commented by EYASUKO at 2009-07-20 00:05 x
フジタの表記は、fou(道化)をもじったもの、という節もあります。
戦後、戦争画をめぐって、一種の戦犯追及騒動がありました。
その槍玉にあがったのがフジタだったのです。
彼や君代夫人にしてみれば、世界的な画家に上り詰めたというのに、故国はあまりにもつめたい、という気持ちがあったと思います。
実際に、フジタの描いた戦争画は、戦意高揚というよりは、戦争の悲惨さを訴えているように思えるのです。
この戦争画は、いまだ日本の画壇では一種のタブーになっており、収蔵している国立近代美術館でも、アメリカからの「永久貸与品」というケッタイな名目がつけられています。
Commented by EYASUKO at 2009-07-20 00:22 x
chachatさんごめんなさい、フジタのアトリエは、エペルネーではなく、エソンヌ県ヴィリエ・ル・バクルでした。謹んでお詫び申し上げます。
詳しくは、下記のサイトをご覧ください。
http://allabout.co.jp/contents/secondlife_tag_c/travelfrance/CU20060629A/index/
Commented by chachat at 2009-07-21 04:31 x
★EYASUKOさん
なるほど、デリケートな問題を秘めていたわけですね。
ランスのチャペルに納骨さえていると知った時に
単なるフランスへの愛、だけではなく何か暗い背景を感じたのですが
戦争画とは、思いつきませんでした。

フジタのアトリエについては
私もEYASUKOさんのコメントをヒントに調べてみました。
エッソンヌ県ならばそれほど遠くないので
いつか訪れてみようと思います。
貴重な情報をありがとうございました!


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