2011年 03月 02日
ヴァカンス記、続き。 海には満ち引きがある、それは常識なんですが 目の前にするとやはりただ圧倒的で言葉になりません。 天気が良く穏やかな時と、強風で荒れた海では、全く表情が違い 特に、私たちが滞在した頃は、満干サイクルに一番差がある時期だったので 満ちたときは本当にギリギリまで満タン一杯になるし 引いた時はどこまでも砂浜が続いて、同じ場所にいるとは思えない光景でした。 荒れた時の海は、丘の上のポニョで描かれる波の大群、まさにあんな感じ。 海そのものが底から膨らむような光景を始めて見ました。 遠くの方で波のきっかけが誕生して、それが段々周りのエネルギーと合わさって ごーーーーーーっと押し寄せてくる光景は、感動しますが同時に恐怖も感じる。 時々しか考えない事なので、私に偉そうな事は一言も言えませんが 人間は地球に生かされているのだという意識、かならず時々は思い出して命を尊ぶべきだと思います。 あんな巨大な存在が地球上にあるのに、つい忘れて傲慢になり、なんでも思い通りに出来ると思ってしまう。 本当は、人間だって地球サイクルの一部で、実は地球に支配されているのですよね。 さてさて。 伯母さん邸から程近くに、高波を大迫力で観察できる名所があるので早速足を伸ばしました。 Le trou du Diable その名も…悪魔の穴! ちなみに私はこの辺りで大転倒したので 悪魔とか、地獄とか、とにかく何でもいいけど 怖い場所!という印象です(笑)←え?ただドンくさいだけ? 悪魔の穴は、こんな風に開いていて 補足: ちなみにこの日の天気は良好、海も穏やかです 転んだのはまた別の日。。←涙 波を眺める高台にはもちろん安全柵あり。 それ以上進んではいけない原則ですが、時々危険ゾーンまで近づくお馬鹿さんあり。 (写真に写ってます) あ、私たちじゃありませんよ。どっかの知らないにーちゃんです。 ざっぶーんと波が当たる時、穴が狭いので圧がかかって高さのあるしぶきになっています。 もっと高さが出る事もあるのですが、写真に収まらず残念。 細かなしぶきが顔にかかるので、口の周りしょっぱいしょっぱい(笑)。 ちなみに、さっきのにーちゃんは、思いっきり頭から波をかぶってました。 でも本人がそれを望んだっぽく、みんなに笑われて満足そうだったので放っておきましょ。 本当は危ないんですよ、水気で滑るし過去に大きな事故もあったそうですから 良い子は真似をしないように。 海の荒れた日は、高台に乗っていても油断出来ません。 風に押された波が押し寄せて岩にあたって10m以上のしぶきになり、 それがまた思いがけないタイミングで、どっばーん!とすごい迫力で逃げる暇もない、という感じで 高台は波際から7メートルくらい離れているのに頭から波をかぶってしまう事もあるんです。 普通に車で走っていても、たまに波をかぶってしまうようなシチュエーションですから そんな場所に普通に住んでる人たちって、どれだけ強心臓なんだろう?って思ってしまいます。 私は駄目ですね。。。 場所変わって、車で40分ほど行ったところにヴァカンス地として有名な島 ノワールムチエ島にも足を伸ばしました。 満潮時になると干潟が埋まってしまい通行出来ないため 海の時刻表であらかじめ下調べをして、 いつ通行できるか、把握してから行かないと… うっかり車停めっぱなしにしていると 海にどっぷり遣っちゃったりします。。キャー! 注意を促す看板も見かけました。 こんな風に 午後13時59分が一番の干潮時です、と書いてあります。 干潮の前後1時間半の間は通行可能。 満潮時はここまで海水が届くのよ~とかって 割とギリギリの場所に、海を見渡せるカフェ、なんかもあり。 強心臓族、ここにも存在。すごすぎ。 干潟では潮干狩りする人も多く見られました。 1人3キロまでって決まってるんですって。 ちゃんと遠くで海上警察が見張っていて、採りすぎの人はチェック受けるそうです。 3キロ以上の分は、海に戻す、というルールだそうですよ。 ノワールムチエ島は、大きな島で開発も進み島に入って直後はちょっとつまんない感じですが さすがに有名な海岸なんかは綺麗ですし、船好きなら港なんかも風情があります。 私は海岸でひたすら貝殻集め。。。牡蠣の元になる貝ってあんなに汚れてしまう前は真っ白なんですよ。 それが私には新鮮でたっくさん集めました。集めて何にするか?うーん。旅の思い出だけかな(笑)。 対するニコラは波に向かってひたすら石投げ、&船観察。 筋肉痛になるまで石を投げてました、ほら、平らな石を投げてポンポンって連続で水面をはじかせる、あれです。 私、ぜーんぜん、興味なし(笑)。全く気の合う2人です。 そんなこんなの海辺の生活。 海辺と言えば魚介グルメも、もちろん楽しんできました。 位置的にブルターニュ地方のすぐ下なので、共通のそば粉クレープなんかもあり。 ホタテ入りとか、魚介を使ったメニューは、ちょっと目を見張る美味しさです。 鯖を使った料理も美味しいし、新鮮なイワシも手に入るし。いいなぁ! あと、美味しい塩も手に入ります。ミネラルたっぷりの味のある塩。 今度はもっと、季節の良い時に改めて行く機会があるといいな!と思っています。 ***************************************************** 応援クリック、シルヴプレ
by moncheminparis
| 2011-03-02 21:53
| 旅 voyage
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........................ *profile* 愛知県立芸術大学器楽科卒業後、渡仏。エコール・ノルマル音楽院入学。演奏ディプロム取得。その後スコラ・カントルム音楽院入学。同音楽院コンサートディプロムを審査員満場一致の一等賞で取得。サン・ノム・ラ・ブルテッシュ国際ピアノコンクール「フランツ・リスト賞」、U.F.A.Mコンクール室内楽部門第2位受賞。1998年以降エリック・ハイドシェック氏指導の下研鑽を積み、ソロ、室内楽、伴奏等で幅広く活躍、また後進の指導も力を入れ、2010年よりパリ郊外のコンセルヴァトワールにて教鞭を取る。 「ピアニスト鈴木晴美の部屋」 Comment elle joue? *** 音源UPしました♪ ................... *インタビュー掲載サイト* 音楽留学サイト And Vision (2007年1月) 最初はみんなゼロだった 前編&後半 (2008年12月) ................... *リンク Liens * ハイドシェック公認日本語サイト 「エリック・ハイドシェック通信」 ハイドシェック公式HP(仏語) Bienvenue sur le site officiel du pianiste Eric Heidsieck コンサートイマジンHP concert imagine 以前の記事
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