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2007年 07月 10日
パリの新しい試み 「Velib'」
昨日、パリ9区を歩いていたら、見慣れないものがありました。
車の路上パーキングスタンドのようでもあり、でもちょっと違う…。
それと、自転車用の細い道路が車道の脇に作られているところもありました。

そう。
パリでは7月15日から新しい試みが実施されます。

名前は「Velib'」(ヴェリブ)。
自転車の Vélo(ヴェロ) と 自由の Libre(リーブル)をくっつけた造語です。
パリ市内を自転車で移動しようよ!って試みなのです。

パリ市内はあきれるほど車の量が多く、そして道路は狭い。
一方通行の狭い路地が多くて、風情はあるけど走りにくい。
駐車スペースは少ないし、車社会にはあんまり適していません。
そして、何と言っても切実な、環境問題。
これらの問題を少しでも軽減しようという試みなのだと思います。

どういうシステムなのかと言うと…



まず、自転車を借ります。
パリの新しい試み 「Velib\'」_c0086674_1719554.jpg
自転車はこんな感じらしいです。
ちっちゃくてごめんなさい。
なんか、かわいくないですか?


自転車を借りるには前もってパスを購入。
種類は 1年、1週間、1日と3三種類あります。

1日パスは、1ユーロ。
1週間パスは、5ユーロ。
これら2つのパスは、スタンドの自動券売機で購入出来ます。

1年パスは、29ユーロ。
これは、前もって Verib' 事務所へ書類を揃えて申請する必要有り。

これで、パリ市内自転車乗り放題!
…ではなくって、規則があります。
ここからが少しややこしくて、フランスらしい(笑)←わかりにくい、という意味(>_<)

レンタル料は、時間制。
最初の30分はパスがあればOK。
でも、30分を過ぎると、31~60分は1ユーロ、61~90分は2ユーロ、
その後30分延長するごとに4ユーロの追加料金がかかるのです。

(わかりにくいのはワタシのせいではありません(笑))

え!30分しか乗れないの?と思いませんか?
私も一瞬、そう思ったんですが
そもそもの目的は、サイクリングではなく、
移動手段として自転車をもっと活用しよう、という意味合いで導入されたもの。
自転車で30分も走れば、パリ市内は狭いので結構遠くまで移動できるんじゃないかな。
(パリ市の総面積って、東京・山手線の内側くらいなんですって)

という訳で、30分以内に、市内のvelib'スタンドに自転車を返却する。
(借りた場所と違うスタンドでも大丈夫★)
その後また借りなおしてもいいし。

自転車が現在何台用意されているのか、わかりませんが
このシステムだと回転がよく、沢山の人に利用してもらえる…かな?
どうだろう?
新しい試み、パリ、自転車、ルールを理解するのが苦手なパリジャンたち…
う~ん、…不安だ…(笑)
フランスお得意の、「まず、やってみよー!問題あれば随時対応していこー!」パターンっぽいけど…。
多分、最初は混乱します、確実に(笑)

現在、多くのスタンドはまだ工事中だそうです。
開始時には750、年末までに1451のスタンドが現れる予定。
ほぼ300mごとに設置されるんですって。
ほんとかな?(どこまでも疑り深いワタシ)

夏のパリ、サイクリングはきっと気持ちいいこと間違いなし、なので
機会があれば実際に試してみたいなと思っています。
パリのメトロはあんまり、自慢できる代物じゃないし。
地下に潜らず、爽やかな夏の空気を感じてパリを移動。
いいですね♪


あ、最後に1つだけ注意点が。
自転車を借りる際、保証金として150ユーロの引き落とし許可を求められます。
でもこれは、正しく使って問題がなければ、実際に引き落としされる事はないそうです~。
ホッ…。

もっと詳しく知りたい方はパリ市 Velib'サイトへ(仏語のみです)

by moncheminparis | 2007-07-10 10:53 | パリ風景 Paris


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