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2007年 11月 12日
un mois de novembre sous tension...
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今月はgrève(ストライキ)月間です…(-_-;)

「Retraites,Salaires,Sécu, Aϊe」
年金、賃金、セキュ(国民保険)…Aϊe!!(イタイ)
ってな感じかな?
痛みを伴う改革…ってどこかで聞いたセリフだわ。



un mois de novembre sous tension(「Le Figaro」紙より)
 緊迫の11月…

サルコジ氏のメスが今度は公務員年金制度へ入れられようとしています。
これに反発したSNCF(フランス国鉄)&RATP(パリ市交通公団)の労働組合が行った10月半ばのストは
交通機関の大混乱を招いたくせにあまり効果がなかったらしく、11月はさらに規模を拡大しストを決行する、と発表されました。

実はすでに別件で、数日前より左派の学生によるストが全国で発生していて、強行閉鎖されている大学がいくつもあります(大学改革法への反論)。
なんでも上から決められても、ハイハイと従順な日本の学生とはえらい違いです。
「ストには賛成できても、強硬閉鎖はNON! 学ぶ権利を奪ってる!」とこれまた、閉鎖に反対する学生も多数いて、
なんとも熱い熱い、学生の論争が毎日テレビで放送されています。

明日の朝からは、その学生たちによる駅の閉鎖(blocage…座り込み等が行われると思います)が予告されています。
(公務員ストへの理解を示し大きなストへ導くため…だと思われます)
これ、「え、駅の閉鎖!」と驚くようなものでもなくって、今までも何度も見てきた光景。

そして明日の20時より、SNCF&PATPがこれまた仲良くストに突入。
しかも今回は無期限、と予告している組合もあるので…。
14日火曜日はおそらく交通期間は大混乱。

さらに、14日にはEDF(電気)&GDF(ガス)のストも。
(一部停電もあり、とほぼ脅しとも取れる宣言あり)

実は彼らの狙いは、これらのストだけではなく
20日から始まるLa Poste(郵便局)とFrance Telecom(電電公社)や
29日からのJustice(裁判所)ストとも連携して、ものすごく大きな規模のストにしてしまおう、
と言うのが本当の狙い、らしいです。

一体どれだけの人数になるのか。そしていつまで続くのか。
こんな時ばっかり「一致団結、共和国主義」のフランスです…ホント、困りモノ。


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一般市民に直接影響が出るのは、とにかく交通機関。



道路も混むし…こんな時はレンタルサイクルVélibしかない!
でも、みんな考える事は一緒だったり…。よって自転車、不足状態に。
自分の自転車があれば、理想的だけど。。。でもお天気悪かったら…?
あぁ。。。
「彼らには彼らの言い分があるよ」って受け入れなくてはいけない状態を理不尽と感じるのは私だけ?


そうそう。
この年金制度改革で、パリ・オペラ座(そうそう彼らも公務員、なのよね)もストに突入。
公演のキャンセルが相次いでいます。
どこで見たんだったか忘れてしまったのですが
オペラ座スタッフはルイ14世によって設立された手厚い年金制度によって守られてきた…という記事を見たんですが、
これって本当なんでしょうか?
ルイ…?王様…?それって一体いつの話?
いやはや…芸術を厚く保護する国の姿勢は認められても、ルイ14世はないでしょ、と思ってしまう私です。

どうなる、一連のストライキ。
毎日ニュースから目が話せない日々です。

by moncheminparis | 2007-11-12 17:54 | パリ風景 Paris


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