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2008年 10月 12日
演奏時間:8時間
最近、ピアニストの友人から「うそ?」と思いたくなる話を聞きました。

ピアノ曲のレパートリーは膨大で、知らない曲もまだまだ沢山あるのですが
「世界一長い曲」として有名(有名なのか??)な曲の存在を知りました。

その名は「Vexations」…正式な邦題がわかりませんが「屈辱」という意味の言葉。

これ、全部演奏すると8時間かかるんですって。
で、どんな分厚い楽譜なんだろう?と素朴な疑問を友人にぶつけたら
その答えにまた、驚愕。
楽譜はたったの、1ページ。。
それを…………

驚かないでください。。
いや、驚くべきかな??


はっぴゃくよんじゅっかい、繰り返すんですって!!!!!!


↓ネットで検索したら手書きスコアが出てきました↓

演奏時間:8時間_c0086674_1742590.jpg

この…

たったの2段の楽譜を…

840回…


うへ~~~~~~~~~~~~。。。
しかも、指定速度「非常にゆっくり」って…。




この変態(これを変態と言わずに何と呼ぶ!)作曲者の名前は、エリック・サティ
うん。。。納得。。。サティだもんね。。。
サティは風変わりな題名の曲をたくさん作曲しています。
犬のための、ぶよぶよした前奏曲」 とか
犬のための、ほんとうにぶよぶよした前奏曲」 とか←しつこい(>_<)
嫌らしい気取りやの3つの高雅なソナタ」 とか
ひからびた胎児」 とか。。。

ハッキリ言えば、グロいです。。


で、8時間の曲に話は戻るのですが
そんな変態な曲を演奏する人がいるのか?


いるんですね…


日本でも有名なフランス人ピアニスト、アレクサンドル・タロー
(実は私、このピアニストをタローと言う名前からすっかり日系フランス人と思い込みましたが、
Alexandre Tharaud という綴りで、太郎とは何の関係もありませんでした)
タロー君だけでは8時間も弾けない、というわけで
他にも数名ピアニストが参加、どうやらその中に私の友人もメンバーに入るようです。
公演はパリ、Cité de la Musique で、来年2月?だったかな?

「聴きに来てねっ」と小顔の彼女に言われましたが
すぐに返事が出来なかった、私でした。。。

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by moncheminparis | 2008-10-12 17:22 | ピアノ piano


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